オーナーズカスクのホッグスヘッド山崎1998
サントリーのオーナーズカスクは、山崎や白州の蒸留所に行って、テイスティングをして、気に入った樽を樽単位で買う、という企画のシングルカスクウイスキー。小さい樽でも数百万円だし、大きな樽だと1000万円以上、本数も700mlで数百本とかなので、そう簡単に売れるものでもないらしい。たまに見かけるのは、エスクワィアクラブのようなチェーン展開しているちょっと高いお店のハウスボトルになっているような場合。あとは、企業やお金持ちなどがお祝い事で記念品を配るときにオリジナルボトルを数百本作る、というような用途があるらしい。
ま、確かに、いくら気に入ったといっても、200リットルとかあってそればっかり飲まなきゃならんってのは、なんとなくそっちには踏み切れないものがある。日本ではレギュレーションでボトラーズが存在しないので、ますます難しいと思う。
馴染みのバーに、「ホッグスヘッド山崎1998」ってのが入っていた。どういう流通経路なのか正確には分らないけれど、おそらく大手の問屋系の酒屋さんが買い付けて、それを取引先に流しているのではないかと思う。樽は蒸留所にあって、サントリーが瓶詰めしたものを出荷してくれるので、ラベルも写真のようにサントリーだし、ボトラーズではないわけですね。
このホッグスヘッド(という種類の樽)のポイントは、98年だから約12年の熟成だけれど、山崎12年には使われてないってことですね。いや、でも、これ、バランス良くて素晴らしい酒ですね。50度を超えるのにそれを感じさせないまろやかさもある。クリアさとしっかりした味わいって意味では、こないだ思わず買ってしまった「パンチョン」に優るとも劣らない。これをヴァッテッドモルトの山崎に使わないんだから、なんとも余裕を感じますねぇ、、、。
オーナーズカスクは、メディアの会社にいた頃にパレスホテルで発表会があって、一人ひとりの前に5種類のウイスキー(樽の価格が数百万円以上のものばかり:笑)がワンショットずつ入ったテイスティンググラスが並べてある、というなんとも楽しい記者発表会でありました。夕方ではあったものの、記者連中は仕事中であることは事実なので、ほとんどの席でウイスキーが残っていて、なんとも、もったいないなぁ、ペットボトルに集めてもらって帰りたい、と真剣に思ったのを覚えている(笑)。僕は、ま、仕事中だけど、全部飲んで樽の違い、特にミズナラの樽の個性を初めて知って、なかなかに感激していた。
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