カリラ30年 by BB&R
カリラってのは、前にも書いたけれど、面白いウイスキーだと思う。オフィシャルの12年はアイラとしてはとても飲みやすいタイプで、バーなどでボトルを入れてしまうと、あっという間になくなるので要注意である。ところが、ボトラーズものには、これぞアイラって感じの濃厚でヨード臭の強いものがある。ノンチルフィルタでトロッとした感じである。ボトラーズには外れもあるんだけど、カリラはあまり外れない気がする。カリラって言うけれど、スペルは「CAOL ILA」。アイラ海峡って意味ですね。
今回飲んだ30年は、ブレンデッドスコッチのカティサークを企画した英王室御用達のボトラーズBB&Rのもの。30年ってことで「失ったものもけっこうあるんだろうなぁ」などと思っていたのだが、間違いであった。香りは若干地味だったものの、アイラらしいスパイシーさをキープした上で見事なバランスに仕上がっていた。
そもそも30年も樽で寝かせていれば、いわゆる「ANGEL SHARE」でかなりのアルコールが飛んでしまうと思うのだけれど、それでも58度以上を維持していて、相当に良い樽を使っていると推測される。
久しぶりに30年なんてのを飲んだけれど、30年前の1980年といえば学生の頃。ウイスキーといえば、安いバーボンかせいぜい「角」だった。光陰矢のごとし、ですなぁ、、、。
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コメント
適度にパンチ力があるけどバランスいい逸品ですね。確かに良質のポートエレンをも上回るものを感じました。
投稿: きたの | 2010年12月26日 (日) 14時53分